2017年1月23日月曜日

Patti Smith Interview: Advice to the young



物書きやアーティストは作品が受けるかどうか期待することは出来ない。私は以前、誰も聴いてくれなさそうなレコードを数多く作った。50人くらいしか読まないと思いながらも詩集を出した。でも仕事を続ける。だってそれが使命だから。でも、人々に囲まれることは素晴らしいことよ。誰かが言ってたけど、「いわゆる成功ってアーティストを駄目にすると思わない?貴方はパンクロッカーだからヒット・チャートに登りたくないよね?」って。私の答えは、くたばっちまえ!って感じ。だって、誰かのためにやっている仕事が、より多く人々に触れられたら、より素晴らしいじゃない。「クールな人さえ読んでくれればいいわ」と思いながら書かないわよ。皆んなの手元に届いて、そして願わくば、感動を与えたいでしょう。

うんと若いころ、お金もなくて、すごい苦労してた時、ウィリアム・バロウが私に言ったわ。ウィリアムは、彼がくれたアドバイスは、「良い名前を築け。その名前を清潔に保て。妥協はするな、儲けや成功のことは考えるな。良い作品をつくり、いい選択をすること。作品を守れ。もし良い名前を築けたら、そのうち、それが通貨になるだろう」こう答えたのを覚えているわ。「でも、ウィリアム、私の名前はスミスよ!?まさか、それで?」(笑)冗談よ。(笑*スミスはアメリカやイギリスで最も一般的な苗字の一つ)でも、アーティストでいること、それ以前に人間でいることは難しい。みんな健康で、出来るだけ幸せで、やりたいことをやりながら人生を進んで行きたいもの。やりたいことが子供を持つことかもしれないし、パン屋になることかもしれない。森に住んで環境を守ることかもしらない、または刑事ドラマの脚本を書くことかもしれない。なんでもいいのよ。何が大事かと言うと、やりたいことが分かっていること。そしてその覚悟が出来ていること。だって人生はすごく大変だから。愛するものは死ぬし、失恋はするし、病気になったり、すごく酷い虫歯になったりするし、空腹にも苦しむし。でもその反面、最高に美しい体験もする。それは時に、そうね、ただの空だったり。時にはいい作品が作れた時、愛する人を見つけた時やあなたの子供。世界には美しいことがあるの。だから苦しい時、思い出して。「そうだ、これはパッケージのうちの一つ」だ、と。よく考えてみれば、私達は生まれたんだから死ななきゃいけないの。それは誰でも分かってること。だから最高に幸せの時もあれば最悪なこともある。ただ乗り切ること。ジェットコースターみたいにね。完璧なものはないの。スムーズで最高だと思える瞬間もあれば荒々しかったり。でも、全てに価値はあるの。信じて。私はそう信じてるわ。

えっと。どんな世代にも、私たちの頃は最高だった、とか最悪だったとか言えると思う。けれども今、今現在の、この時代は私が今まで見てきたなかで何かが違う。とてもユニークよ。何故ユニークか、と言うと、この現代のテクノロジーの進化によって自己表現が民主化された。以前ならば一握りの人間しかレコードは作れなかったし、曲を書くことだって許されていなかった。けれども、今は誰でも書ける。書いた詩をネットに載せて皆んなに読んで貰うことが出来る。誰でもアクセスを持っているのよ、かつて今までなかったアクセスを。このテクノロジーを通して人々は一つになり、世界を変動させたり、世界を支配していると思ってる大企業や政府に立ち向かえる。私たちはそれがどうゆうことなのか、実際どんな力を私達が持っているのか模索している最中だと思う。でも今まで以上に人々に力があるのは確か。今は苦しい時、まるで思春期のよう;このテクノロジーをどうするか、この世界をどうするか、我々は何者なのか?

でも、ワクワクする、でしょう?今の若者が、新しい世代が新しい時の開拓者。だからこう言わせて。強く、出来るだけ楽しく、清く健康に。だって、これから挑戦することが沢山待っているから。そしてハッピーでいることよ。

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